クモニ13 025(しなのマイクロ)制作記


■1981年に購入して以来お蔵入りしていた↓「しなのマイクロ クモニ13」
 40年の歳月を経て、やっと制作に取り掛かります。


 まずは↓現物合わせで荷物扉の取付けから始めます
 

 次に↓乗務員扉です 取り付け位置の目印が皆無なので、隣の窓などとのバランスと平行に細心の注意がいります


 扉関係の取付け完了↓ 窓枠の取付けに移る


 窓位置を慎重かつしっかり固定し「仮付け〜本付け」へと慎重に進めます↓扉・窓全て取付け完了


 妻面、床板、床板受けアングル、雨どい↓いよいよ「顔」と「背骨」の重要部分へ入る


 床板止めアングル↓先の荷物扉底面に支えられるような形での位置決め固定となる


 妻面正面窓の形状が、2面共全く同じパーツ(飯田線のクモニ13を狙うため、窓枠改造に入る)
 真鍮細板を窓枠に合わせて切り出し↓窓の段違いを表現し、中枠は切断して撤去
 

 実車のように片エンドのジャンパ穴↓ちょうど手頃な釘を転用して塞ぐ
 (釘を適当な長さに切断後↓ドリルチャックでくわえ、ルーターで板厚近くに削り出し)


 ハンダ盛りを削り出し↓窓枠と共にエンド毎の特徴ある顔を再現


 いよいよ、妻面の取付けです↓裾が開き気味で天井のRも合わせながら慎重な位置合わせが求められる(結構たいへん)


 エンドで異なる妻面(顔)↓遂に再現
 

 当時のキットには下回りは全く含まれていないため、今回は少し工数削減も兼ね安定した走りと造形(プラ)に定評の
 KATOクモハ12下回り↓からの転用を試みます(昨年刈谷F氏から譲っていただいた時から、企んでいました)




 突起部を思いきってニッパーでカット↓(クモハ12へは戻らなくなり後戻りは無し) なんとプラ床板厚みと真鍮床厚みがほぼ同じ


 フラットな床板になったが↓戻せるパーツは極力戻し(強度確保も兼ねます)台車集電版からリード線でモーター端子へ直結




 ボディを仮載せ↓なかなか良い感じ(狙いどおり)


 下回りの目途が立ち↓再び上回りのシール・雨どい類の取付けに取り掛かる(シールには、あらかじめハンダコーティングを施す)








0.4mm真鍮線で↓取っ手制作(手曲げ)に取り掛かる   手曲げした「取っ手」を仮にはめてみる↓こんな感じ


 両妻面と天井だけで↓20ヵ所に及ぶはんだ付け
 



 天井回り↓KATO クモハ12と並べ、流用できそうなパーツに当たりを付け


 パンタ周り↓KATO特有のセンター止め  外したランボードとパンタを置いてみる  センター留め穴を開け↓パンタ下部突起の高さ調整


 パンタをセンター留め↓現物合わせで、碍子の差し込み穴を開けます  パンタ下部を削り高さを合わせ↓ランボードの爪を取り除きます


 パンタとランボード↓移設完了(いい感じです)  次に荷物扉のディテールアップ↓0.3mm真鍮線で持ち手と取っ手を自作し穴を開け取付け
 



 正面中央窓下↓通風孔の取付け   屋根上機器↓ヘッドランプ、避雷器、ベンチレター
 

 ランボードからの配線↓0.6mmと0.4mm真鍮線を使い、実車の写真を見ながら現物合わせで造形です


モータ配線↓両台車からの集電へ強化します


 下回り側面↓艶消し黒で筆塗りし、プラ感を抑制




 荷物扉下↓擦り減ったズリ板を表現するのに、ポロシャツの布を貼ってみます




 信号炎管の位置↓穴あけ         避雷器周りのディティールアップ↓配線
 

 運転席背後↓仕切り板の作成⇒「厚紙」を塗装


 妻面↓塗装前の段差修正(パテ埋め)⇒ 生地完成
 

 ボディ塗装↓ミッチャクロンを吹き⇒半乾きでサーフェーサー塗布    避雷器・ベンチレター・ランボード・信号炎管↓塗装
 





 スカ色塗装↓クリーム(グリーンマックス5)から開始


 荷物扉の段差に対応↓まず1mmで縁取りマスキング


 マスキング後↓青色15号(グリーンマックス07)で塗装
 

 スカ色塗装↓完了⇒ 天井塗装に向け側面のマスキング
 

 天井塗装を終え↓パンタ周り+ベンチレター取付け


 窓ガラス+荷物室窓格子↓取付⇒ 運転席デフロスターとワイパー+ヘッド・テールライトレンズ、ジャンパ線設置


 キット購入41年目で遂に「完成!」